Aaron Kwok Live on Stage in Japan Concert Tour 2002
◆東京国際フォーラムホールA 2002/8/16
はじめての郭富城ライブは、ダンスじゃなくてバラードの海だった
今まで、写真でしか見たことのない「ホットパンツ」「ド派手衣装」を楽しみに、郭富城のコンサートを始めて見に行きました。あまりの動きの早さに、目がついていけなかったらどうしよう、と開演前の心配はいらない内容となりました。ちょっと忘れていたけれど、郭富城はダンスだけじゃなくて歌もいい！ と思い出したひとときでしたね。
★衣装
「･･･なんか、地味」と最初に思ったまま、最後まで「おぉ～、これはぁ～」という衣装にはお目にかかれませんでした。
もちろん、胸をはだけて見せることは忘れないけれど、おとなし目な感じ。キンキラの衣装もちゃんとおさえているんだけど、何かが違う。
「派手」という感じが薄かったことに呼応するように、革ものの衣装を何度となく来ていました。
★ステージ
登場してまず1曲ダンスナンバー・・・そして、そのあと2曲バラード→お着替え・・・もちろん、合間には日本語のMCを入
れながらだけど、これの繰り返しでステージが進行していきました。
だから正直なところ「ダンス、もっと見せて～」という感じでしたね。
ところで、「風雲」の雲のごとくマントをなびかせて登場したシーンでは、とっても髪型が変でした。ロンゲともつかない、まさにヅラそのものという感じで「もしかして、帽子風にかぶってるんだ！」なんて結論を導いてしまったのですが、本当にそうなのでしょうか？
途中、英字がいっぱい書かれた白いスーツのとき「握手タイム」になりました。私の席からでは、傍観するだけの時間。ステージ下に下りた郭富城は山のような人の中にどっぷり浸かってしまったようで、全く見えなくなってしまいました。
★歌
衣装とダンスについては、期待を膨らませすぎてたため物足りなく感じてしまったのですが、歌は違いました。「郭富城って歌うまいんだぁ！！」と、生郭富城を見てしみじみ思いました。
今回のコンサートは「ダンスだけじゃないんだぞ」ということを表現したのでしょう。
★日本語でMC
MCは全て日本語。
「僕は・・・」で話し始めるMCは、なかなかかわいらしいし、一生懸命。日本でのコンサートのために、一生懸命勉強したのだと思うと「がんばったね、郭富城」と、頭を撫でてあげたい感じです。
「日本でのコンサート。次はいつになるかは、わからない」と、絶望的なことを言ったり、「香港に帰って思い出すのは、日本の食べ物････」。間合いを計ってから「じゃなくて、皆さんのこと」と、郭富城迷には涙モノの台詞がありましたね。
★侍はいつ現れるのだ？
風の噂に聞いていた「侍」衣装。とても楽しみにしていたのですが、いつまでたっても出てこないまま、本編が終わってしまいました。
そう、「侍」はアンコールの衣装だったのです。
赤い装束でライトセーバーのような赤く光剣を振り回す忍者が去ると、ステージに置かれた大きな太鼓の上に郭富城登場！ 心配したとおり、上に乗ったまま太鼓を叩くパフォーマンスは、ちょっといただけない。「張ったところに乗ってたたいちゃ仕方が無いじゃん」と、思わずツッコミを入れてしまいました。
その衣装の左身ごろにはトラの模様。着物の下は「らくだのシャツ」風で、でも袖口あたりには忍者テイストが入っている。････これぞメイドイン香港着物というような不思議な衣装でした。
おまけですけど、足元はばっちり靴をはいていましたね。
さて、この着物を模した衣装は、マジックテープで着脱のようで、歌が終わって、郭富城が暑さに胸をはだけようとすると「バリッ」なんて音がマイクに入りました(笑)。
★2002年のパラパラ
香港着物を脱ぐと、派手なスパンコールの柄がついた黒いランニング。「最後にやっと派手衣装だわ～」。
そして、ジーンズの短パン（黒い靴下着用）。
「みんなで踊ろう！」とパラパラサクラの歌でした。客席で一緒に踊る人が少なかったのは、流行が過ぎ去って大分経つからなんでしょうね。
今回、郭富城が東京会場に選んだのは、張國榮、張學友、劉德華と香港明星が日本でコンサートを開いている東京国際フォーラムホールA。5000人が入る広いホール。残念ながら、予想通り空席がみられました。････というか、空席がセンターのいいところに列でごそっと･････。着席したままだと、ステージからこの空席はばっちり目立っていたのではないかと、ちょっと気になりました。
[写真は香港媒体に掲載されたものです]
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